#22 質問です。「岡山でカメラマンになりたいのですが、どうしたらいいですか？」（19歳専門学生）
ご無沙汰しております！写真家イシイコウジです！
だんだん肌寒くなってきて、懐も寒くなってきた今日この頃です。
先日、学生から「岡山でカメラマンになりたいのですが、どうしたらいいですか？」という質問を頂きました。
答えは「そんなことは自分で考えろ！」です。
いきなり上から目線で恐縮です。。
というのも、最近めっきり岡山で写真をやりたい若者に出会わないので、ついつい先輩風を吹かしてしまいました。
岡山には写真の仕事をやりたいっていう若者が、まだまだ少ないのです。
このままだと、岡山で写真の仕事をやりたいというヤツはいなくなってしまう！
これはぁ！なんとかしなければ！
というわけで、今回は地元岡山で長年広告写真を撮影されている「株式会社アドボックスフォトグラフィ」の石崎さんに「どうしたらカメラマンになれるか？」を聞いてみたいと思います。
それではさっそく、行ってみましょー！
やってきました！こちらがアドボックスさんです。
倉庫を利用した大きなスタジオです。
中に入ってみたいと思います。
「こんにちはー！おじゃましまーす！」
入ってすぐに写真の現像やレタッチを行う部屋があります。
アドボックスさんはデザイナーさんもいて、ここではデザイン業務もされてます。
現在カメラマン3名、デザイナー3名だそうです。
ちなみに、アドボックスさんのホームページはこちら。
そして、今回はゲストコメンテーターとして、岡山で大活躍のカメラマン「D-76」の池田くんに来て頂きました！
池田くんは東京の大学を卒業後、岡山のデザイン事務所に就職。その後、好きな写真で独立という経歴です。
ちなみに池田くんのホームページはこちら
それでは、池田くんも来たので石崎さんに話を聞いてみましょう。
おっ！撮影中！この方がアドボックスフォトグラフィ代表取締役の石崎さんです！
「お忙しいところすみません！今日はお話よろしくおねがいします！！」
実は僕も池田くんも独立したての時に、アドボックスさんで写真の勉強をさせて頂いたり、機材を借りたりと色々とお世話になったんです。
そんな、独立したてのヤツに惜しげもなく、協力していただける石崎さんに、今日の本題である「岡山でカメラマンになるためには？」を聞いてみたいと思います。
「いきなりですが、学生からの質問です。岡山でカメラマンになるためにはどうしたらいいのでしょうか？」
コミュニケーション能力を磨いて欲しいですね。
クライアントさんが何を要求されているか、早く理解できるスキルがあれば必ずカメラマンになれると思いますよ。
弊社が採用するとしたら、技術よりも人間性を優先したいと考えています。
それと、身近にあるチラシやパンフレットの写真の中に素敵な写真はあるので、ご自分にあった好きな写真をスクラップブックにするのもいいかもしれませんね。
私の携帯には、気に入った写真の写メがいっぱいあるんですよ。。。
ぜひ「将来カメラマンになるんだ！」と諦めずに続けてやり続けて欲しい。
うちの会社では、スタッフと学生さんと一緒に勉強会を始めました。
ポートフォリオの作り方や、プロファイルの話やら、面接官はこんなことを考えているんだなどなど。
まだ始めたばかりですが、年に何回か開催して、みなさんと一緒にスキルUPを図りたいと思っています。
年末にはまた勉強会をしたいと思っていますので興味のある学生さんがおられたら、ぜひ。
弊社のホームページやFacebookなどで、告知させていただきます！
ちなみに、こちらが学生さんと一緒に勉強会の模様です。
「なるほど！すばらしいですね！勉強会には僕も行きたいっす。
池田くんはどう？」
僕は大学では表現の写真（写真作家系です）を学んでいました。
白岡順という写真家の先生に教えていただき、今までに見た事のない写真を撮られていて、度肝を抜かれたのを覚えています。
写真は様々な表現ができるので、色々な写真を見て、憧れて、写真を好きになってもらえたらと思います。
学生の頃、マガジンハウスという出版社で撮影アシスタントのアルバイトをしていました。そこでは学校とはまた違った生の現場が学べました。
アルバイトとしても雇ってくれるカメラマンさんは岡山にもいると思うので、興味があれば経験してみるといいのではと思います。
池田くん「イシイさんはどうなんですか？」
やっぱり、まずはカメラマンというネーミングを変える必要があるね。もっとカッコイイ職業名にすると憧れるんじゃないかな？
例えばクリエーター戦士「カシャーン！」とか。
撮影のことを「タイガーショット！！」とか言って撮影するとか。
「・・・・」
イシイ「あと、お二人には岡山で独立するためには？って話も聞いてみたいと思います。岡山で独立しようとすると、スタジオが必要だったり、機材もレンタルではなく自分で揃えないと行けないと思いますが、これから独立したい人のためにアドバイス頂けますか？」
岡山での広告カメラマンの場合、色々な撮影を要求されることが多いです。
今日は料理。明日は美術品。あさってはモデル撮影。なんてことも日常的です。
これが岡山のカメラマンの魅力であり、私も岡山でカメラマンをしていて一番楽しいことでもあります。
岡山で独立を考えている方は、様々な撮影に対応できる幅を持っておくと有利でしょうね。
また、撮ること以外で撮影に関する要望も多いです。
モデル撮影ならロケーションのコーディネート。料理なら、お皿、背景の準備や盛り付け。なんてやっていたら、食器やランチョンマットなど、気がつけば撮影機材より多くの収納スペースをとってしまう程の量になってしまいました（笑）
お客さまのお困りごとにお応えするのが仕事なもので。。。そんなお困りごとの解決から、デザイン部もでき。。。でもそれが今の会社の強みにもなっています。
すごい小物の数！クライアントの要望に応えるために増え続ける撮影小物。
大きな撮影なども対応できるスペース。
イシイ「池田くんもこれから独立する人に何かアドバイスもらえますか？」
イシイさんの事務所をシェアさせていただいたり、石崎さんの所でも機材をお借りしたりと、先輩方にはとても助けていただきました。そこで最低限必要な機材がわかってきたので独立に合わせて準備をしました。
僕の場合はロケ撮影が多かったのでスタジオも大きくなくて良くて、自宅（中古物件）を購入した際に残った納屋をリフォームして使っています。
岡山のカメラマンさんは色々なスタイルでお仕事をされている方が多いので、飲み会で話を聞くのもいいかもです。
イシイさんが開催してくれますので！
イシイ「開催します！」
ちなみにこちらが、池田くんのスタジオ。 撮影：池田くん
中はこんな感じ。 撮影：池田くん
なるほど！学生の諸君！ためになったかな？
やはり岡山でカメラマンになるのは大変だけど、写真は楽しいからどんどん目指してほしいですね！
本当、機材とか買うの結構大変なんだぞー！
最後に、石崎さんの機材とかちらっと、見せてもらえますか？
「！！！！」
次回予告！「あの団体からポスター撮影の依頼が来た！」の巻
